あふれる光と風薫る中で、子どもたちは園庭いっぱいに広がって遊びに夢中です。緊張と不安いっぱいの4月をのりこえて、幼稚園に自分の居場所を見つけ安心して過ごし始めています。子どもたちの力ってすごいですね。

外で伸び伸びと遊べるのは、当たり前のように思えますが、東京電力福島第一発電所の原子炉爆発事故によって、福島県を中心に多くの子どもたちが戸外で自由に遊べない状況が今も続いていることを考えると、これもかけがえのない豊かな経験だと思わされます。「園庭に子どもたちの姿がない」。そんな光景だけは絶対に作ってはいけないと思います。

去年は大洪水や土砂災害など天変地異に見舞われ、人々の心を震撼させる犯罪や事件も相次いで起こった年でした。多くのいのちが失われました。今年もまた同じ悲しみや不安にさらされる年なのでしょうか。

人々が豊かな自然に畏敬の念を持って暮らしていた時、自然は人にやさしく、人も人に優しくあったのではないでしょうか。自分の生きている世界を自分が作り出したものであるかのように振舞ってきた結果、わたしたちはこの地球を深刻な状況に追い込んで来たのではないだろうか。環境破壊は世界的な課題となっています。

創世記の記者は「初めに、神は天地を創造された」と、私たちの住む世界と私たちのいのちは神の意志のもとに造られたものであり、神の意志のもとに治められているのだと宣言しています。「地とそれに満つるもの、世界とその中に住むものはみな主のもの」(詩篇24:1)なのです。すると、私たちは地に満ちているものを感謝して受け、いのちと世界に対して謙虚でなければいけない、自然を我が物顔に使ってはいけないのだと強く思わされます。緑の美しい季節。与えられているいのちの素晴らしさ、与えられている世界の素晴らしさを再確認したいものです。

5月の主題は「おもしろい」。神様がお造りになったこの美しい自然の中で、思わず、おもしろいと感じることをたくさん経験して、幼稚園生活がもっと面白くなるとうれしいです。

坂元 恵子